「妙定院」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:34時点における最新版
みょうじょういん/妙定院
東京都港区芝公園。東京教区№二九。増上寺山内の別院の一つであった。宝暦一三年(一七六三)増上寺四六世妙誉定月の隠居所として建立されたが、定月が葬儀を勤めた九代将軍徳川家重の中陰の尊牌を安置し、如法勤行道場として成立、別院の代表格になる。大奥との結び付きも深く、二代仰願の信仰も相俟って、諸仏善神、文化財も数多い。『瑜伽論』『称讃浄土仏摂受経』などや、宗宝の『琳阿本』は貴重。昭和二〇年(一九四五)の空襲で土蔵以外は焼失するが、平成二〇年(二〇〇八)本堂他総伽藍が新たに再建された。
【資料】『三縁山志』四(浄全一九)
【参考】野村恒道・伊坂道子『妙定院史』(妙定院、二〇〇八)
【執筆者:野村恒道】