「依憑相承」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:20時点における最新版
えひょうそうじょう/依憑相承
面伝口授によらない師資相承のこと。直受相承の対。『吉水瀉瓶訣』には依憑相承と直受相承の二種を挙げ、依憑相承として①釈尊—馬鳴—龍樹—天親—菩提流支、②曇鸞—道綽—善導、③元祖—鎮西—記主というインド・中国・日本の三国における相伝を明かし、「古人の道を行ぜずして仏祖の恵命を続くるの実なくんば、即ち面伝口授と雖も、ただ名を紙上に列するのみ。何ぞ伝法の益有らんや」(『伝灯輯要』八三七)と依憑相承の意義を述べている。
【執筆者:工藤量導】