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「扶選択論」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:32時点における最新版

ふせんちゃくろん/扶選択論

七巻。現存せず。述作年代は不明。著者は、鎌倉時代の天台系学匠・中道寺覚性(証大)と伝わる。明恵の『摧邪輪』に反駁するため撰述したもの。道光の『新扶選択報恩集』上(または道光扶選択正輪通義』序文)には「昔、覚性上人証大と云う者有り。扶選択論七巻・護源報恩集論一巻を作り、反て邪論を破して広く選択たすく」(浄全八・五三三上)とあり、本書撰述の目的がうかがえる。また、原本・写本ともに現存していないものの、道光の『新扶選択報恩集』に「扶云」として本書を引用しているため、その内容については『新扶選択報恩集』を通して知ることができる。


【参照項目】➡新扶選択報恩集


【執筆者:神宮良弘】