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長安寺

提供: 新纂浄土宗大辞典

ちょうあんじ/長安寺

神奈川県横須賀市久里浜。亀養山松樹院。神奈川教区№一四五。鎌倉光明寺然誉禅芳の隠居寺として天文二年(一五三三)に創建された。境内には木造不動三尊像を安置する不動堂があり、三浦半島不動霊場第九番札所である。また十夜の際には光民流長安寺六字詰双盤念仏が称えられ、人々の信仰を集めている。


【資料】『鎌倉光明寺志』(浄全一九)


【参考】『平成版浄土宗神奈川教区寺院誌』(神奈川教区教務所、二〇〇九)


【参照項目】➡六字詰念仏


【執筆者:沼倉雄人】


長崎県大村市武部町。白龍山霊光院。長崎教区№二七。知恩院末。開山は諫早九品院(改号慶巌寺)の済蓮社九誉礫道れきどう。慶長一四年(一六〇九)キリシタン大名大村純忠の長男喜前よしあきが、大村初代藩主となり、領内を日蓮宗改宗。後に徳川家康の命をうけ、姉の於二九おふくの方を開基とし当寺を建立。藩内に多くの末寺を建立。同寺は安永七年(一七七八)に焼失するが、寛政一二年(一八〇〇)に再建、その後昭和四七年(一九七二)に改築され現在に至る。知恩院より寛政八年(一七九六)に寄進された阿弥陀如来立像を本尊として安置する。


【資料】『長安寺起立開山来由』、『大村史談』


【執筆者:松野瑞光】