拇指ぼし(親指)を他の指で包みこむように握って、拳こぶしを作ること、あるいは、そのような形の拳。四種拳、六種拳の一つ。左拳ともいう。洒水法や葬儀式で一円相を描くとき、また払子ほっすを振るときには左手を金剛拳にして帯のあたりにあてる。また荘厳服を着用し、中啓を持ち入退堂するときは、左手を金剛拳にして左乳下にあてる。
【執筆者:廣本榮康】