二巻。『浄土論註捃詒書』ともいう。輪超撰。延宝元年(一六七三)作。『論註字選』を著した輪超が剃髪の弟子のために講じたもので、『字選』を著して一八年後に『字選』の不充分であった点を補足するため、遺された点を拾い取り註釈している。註釈にあたって、良忠の『往生論註記』の釈風や解釈について批判を加えることもあるが、その一方で「記主上人の義、今老年に及んで発得す」(続浄五・一〇七下)などとも述べる。
【所収】続浄五
【参照項目】➡論註字選
【執筆者:加藤芳樹】