安永元年(一七七二)—嘉永三年(一八五〇)四月一七日。諦蓮社聴誉性阿如実。知恩院六七世。生地、師籍不明。増上寺学寮主、岩槻浄国寺三四世、太田大光院五一世、鎌倉光明寺八七世を経て、天保三年(一八三二)二月二日台命により知恩院住職となり、翌四年四月一四日大僧正に任ぜられる。在住約五年、同七年一二月一二日辞山し、京都富小路五条の新善光寺に隠居。世寿七九歳。
【資料】井川定慶『知恩院史』(知恩院、一九三七)、『華頂誌要』(浄全一九)
【執筆者:伊藤弘道】