伝空也作「極楽は はるけきほどと 聞きしかど つとめて至る 所なりけり」に松濤基が曲を付した詠歌。「私にとって極楽は、十万億土のはるか彼方で、往生できるような修行も善根功徳も積めない、手の届かない存在と教えられていました。しかし、そうではないのです。早く発心し今からお念仏に励みましたならば、阿弥陀様の本願力で誰でも即座に往生できるところなのです」の意。
【参考】『吉水流詠歌集』(浄土宗、二〇〇〇)
【参照項目】➡詠唱、詠歌、誓願寺八
【執筆者:編集部】