一巻。義柳撰。本書は義柳と伝法を相承したばかりの弟子達との問答体で、内容は浄土宗における横竪の戒脈、法臘の次第、戒学の趣向、結縁の円戒授与、授戒の作法、黒谷の古本戒儀・新本戒儀の問題、浄土律等に関して述べられ、浄土宗の伝戒について解説されている。『仏定和尚行業記』(浄全一八・三五四上)によると、義柳は仏定に本書の正統性を尋ねたところ称讃を受けたという。
【所収】続浄一二、仏全七二
【参照項目】➡義柳
【執筆者:髙津晴生】