出家し戒を受けた男性を比丘、女性を比丘尼という。比丘はⓈbhikṣuⓅbhikkhu、比丘尼はⓈbhikṣuṇīⓅbhikkhunīの音写、苾芻びく、苾芻尼とも音写される。比丘は、インドの諸宗教を通じて托鉢する修行者のことで、仏教でもこの呼称を取り入れたのである。比丘・比丘尼になるためには、成年に達しなくてはならないと規定される。また『四分律』によると比丘の受ける具足戒は二五〇戒、比丘尼は三四八戒である。
【参照項目】➡四衆
【執筆者:西村実則】