四衆
提供: 新纂浄土宗大辞典
ししゅ/四衆
1仏教教団を構成する者を出家在家・男女の別によって四種に分けたもの。比丘Ⓢbhikṣu(具足戒を受けた二〇歳以上の男性出家者)・比丘尼Ⓢbhikṣuṇī(比丘に同じ女性出家者)・優婆塞Ⓢupāsaka(男性在家信者)・優婆夷Ⓢupāsikā(女性在家信者)。また出家者を四種に分け、比丘・比丘尼、沙弥(十戒を受けた二〇歳未満の男性出家者)・沙弥尼(沙弥に同じ女性出家者)を四衆とすることもある。2仏の説法を聞く大衆を機根に応じて四種に分けたもの。発起衆(仏に問答を発起するもの)・当機衆(教えを聞いて得道するもの)・影響衆(隠れて仏の教化を助けるもの)・結縁衆(法を聞いて来世に得道の縁を結ぶもの)。3特にアショーカ王のときの大衆を指して竜象衆・辺鄙衆・多聞衆・大徳衆の四種をいう。
【執筆者:石上壽應】