来世に極楽往生の果報を得ることに対して全く障りとなるものが無い状態のこと。良暁の『浄土述聞鈔』に「具三心の念仏、初一念より生因と成るの上に、往生の業障悉く尽きて当果無礙の位を業事成弁と云う」(浄全一一・五三四上)とあるごとく、業事成弁を表す言葉として用いられ、特に良忠門下における具三心の念仏、あるいは一念多念の業成等について述べられた文献に多くみられる。また同じ意味の語として当果決定がある。
【参照項目】➡業成
【執筆者:兼岩和広】