悪業のために聖道とその加行の善根を妨げる障り。「ごうしょう」とも読む。三障の一つ。Ⓢkarmāvaraṇa。『俱舎論』業品他、『発智論』一一、『瑜伽論』六四では、五無間業(害母、害父、害阿羅漢、破和合僧、悪心出仏身血)であるとする。業障の働きについて善導は『観経疏』定善義において「衆生の業障も、また、かくのごとし、浄心の境を障蔽して、心をして明照ならしむること能わず」(聖典二・二四二/浄全二・三六上)としている。
【参照項目】➡三障
【執筆者:齊藤舜健】