観音の一形態。大梵深遠観音ともいう。原語はⓈcintāmaṇicakraやcakravarti-cintāmaṇiと推定されている。『二蔵義見聞』によれば千手千眼観音、聖観音、馬頭観音、十一面観音、准胝じゅんてい観音と共に六観音の一つとされる。作例としては右ひざを立てた坐像あるいは半跏像が多く、二臂あるいは六臂の姿のものに大別され、六臂のものは如意宝珠と法輪をもっている。
【参照項目】➡観音菩薩、六観音
【執筆者:石田一裕】