円宣
提供: 新纂浄土宗大辞典
えんせん/円宣
享保二年(一七一七)—寛政四年(一七九二)五月二日。広蓮社統誉道阿。雅号は葆光。増上寺五二世。生国は肥前国伊万里。姓氏は片山氏。増上寺で宗戒両脈を受け、のち神道・天台学・律学を学び、再び増上寺で修学。同寺学頭、滝山大善寺二七世、太田大光院四一世、伝通院四二世を経て、寛政二年(一七九〇)増上寺五二世。山内へ伝宗伝戒の用心を訓諭、江戸府内外の寺院へ宗門説法の心得を訓諭するなど清規取締を行う。『伝書五重弁釈』『打磨論』など著書も多い。
【資料】『三縁山志』(浄全一九)、『山門通規』(『増上寺史料集』三)
【参考】『大本山増上寺史・本文編』(大本山増上寺、一九九九)
【執筆者:中野真理子】