袈裟の一つ。僧伽梨そうぎゃり・鬱多羅僧うったらそう・安陀会あんだえの三衣のうち、鬱多羅僧のこと。三衣の中間であるので中衣といい、中価衣ともいう。条数は七条で、葉数は二長一短である。中衣には顕色けんじき七条(荘厳衣)と壊色えしき七条(如法衣)があり、如法衣の形式は南山衣なんざんえと天竺衣てんじくえの二種がある。南山衣は道宣の系統に伝えられるもので、環結びである。荘厳衣は南山衣の形式である。天竺衣はインド以来の製作で、義浄伝来のもので、紐結びである。法要には、七条以上を被着するのが本儀である。
【参照項目】➡鬱多羅僧
【執筆者:坂上典翁】