なかはらのもろひで/中原師秀
一二~三世紀頃、生没年不明。法然の弟子安楽房遵西の父。中原氏は代々太政官の外記職を世襲した家柄で、父師茂は大外記、師秀も少外記を務めている。師秀は後生菩提のため、生前にあらかじめ善根功徳を修す逆修を行い、導師として法然を招請した。一七日から六七日までの説法の聞書が『漢語灯録』に『逆修説法』として所収されている。なお、七七日の導師は真観房感西が務めた。
【資料】『逆修説法』六七日(昭法全)、『尊卑分脈』四(『国史大系』六〇下)
【参照項目】➡逆修説法、師秀説草
【執筆者:福田行慈】