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「十二問答」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:26時点における最新版

じゅうにもんどう/十二問答

和語灯録』四に所収される、一二箇条にわたる法然法語。『十二箇条問答』とは別文献。一二の問答の内容は、①浄土宗を立てることについて、②法華・真言などを雑行とすることについて、③結縁助成について、④九品の差別について、⑤持戒破戒について、⑥高声念仏について、⑦念仏の相続について、⑧『往生礼讃』と『観経疏』の深心について、⑨本願一念が尋常にも臨終にも通じるかについて、⑩自力他力について、⑪三心具足について、⑫臨終の一念について、である。本問答は、醍醐本法然上人伝記』「或時遠江国蓮華寺禅勝房上人奉問種々之事上人一々答之」や『西方指南抄』下「或人念仏之不審聖人ニ奉問次第」と同内容のもので、さらに西本願寺所蔵長禄四年(一四六〇)書写本と、佛教大学所蔵康永二年(一三四三)祐玄書写本、光徳寺本『法然聖人御詞』等、さまざまに写本刊本で伝承され、これは本問答がいかに重要視されていたかを示している。『醍醐本』は問者が禅勝房とあるが、『西方指南抄』は「或人」となっており、『和語灯録』は、禅勝房説と隆寛説を出して後学に委ねている。西本願寺本は隆寛作といい、問者確定は困難である。また同内容とはいえ、『醍醐本』と『西方指南抄』、佛教大学本、光徳寺本は一一箇条、『和語灯録』と西本願寺本は一二箇条であり、いずれが原形なのか、法然の手になる原本はどのような形態であったか、未だ解明されていない。


【所収】聖典四、昭法全六三二


【参照項目】➡十二箇条問答


【執筆者:伊藤真宏】