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恵心僧都全集

提供: 新纂浄土宗大辞典

えしんそうずぜんしゅう/恵心僧都全集

比叡山専修院・叡山学院編。全五巻。比叡山図書刊行所から昭和二年(一九二七)~同三年に刊行。同四六年に思文閣出版より復刻版が刊行され、同五六年に再版。また五巻本に先駆けて獅子王円純編の全四巻本が大正五年(一九一六)に恵心僧都九百年遠忌事務所より刊行されている。日本浄土教の基礎となる功績を遺した源信の著作を網羅したもの。本集第五巻の「編集後記」によれば第一巻は浄土部類、第二巻と第三巻は法華部類、第四巻と第五巻は初権乗部類と法儀部類章疏と分類される。各巻の所収はおおよそ以下の通り。第一巻は『往生要集』『観心略要集』など一七部と付録二部、第二巻は『一乗要決』『答日本国師二十七問幷序』など九部、第三巻は『十如是義私記』『三周義私記』など二九部、第四巻は『大乗対俱舎抄』(序・全一四巻・引用之経論章硫)、第五巻は『俱舎論頌疏正文』『俱舎疑問』など三一部と付録八部。


【執筆者:和田典善】