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宍戸寿栄

提供: 新纂浄土宗大辞典

ししどじゅえい/宍戸寿栄

明治二三年(一八九〇)一一月二七日—昭和四六年(一九七一)八月二七日。明蓮社良誉念阿光道。京都市上京区福寿院に宍戸明鑑の長男として生まれる。第五教宗学教校(現・東山高校)を経て、大正三年(一九一四)宗教大学を卒業。同九年に千本一条の大超寺住職となる。大正五年(一九一六)より昭和一九年(一九四四)まで佛教専門学校に奉職、また昭和一二年(一九三七)より尼衆学校、同二四年より華頂専修学院ならびに法式研究所へ法式学の教授として出講し、同三八年まで在職した。知恩院においては大正一五年(一九二六)の唱導師をはじめ昭和三年(一九二八)より三年間録事職、協議会議員二期六年、審議会委員勤続六年、例年御忌の式務として、各講習会加行璽書の教誡師を永年つとめ、これらの功績によって宿老待遇を受け、また宗門からは法儀司に叙せられた。晩年、小松原の松原寺に隠棲し、自身の葬儀式を教示して、昭和四六年八月二七日遷化した。著書に、『浄土宗法儀解説』(大超寺、一九六六)、『続浄土宗法儀解説』上・下(真教寺、一九七二・一九七六)、『浄土宗法式要集』(近江屋書店、一九三二)などがある。


【執筆者:清水秀浩】