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安心起行作業抄

提供: 新纂浄土宗大辞典

あんじんきぎょうさごうしょう/安心起行作業抄

一巻。伝法然書。安心・起行・作業について論じる書。安土浄厳院に、道教が嵯峨二尊院蔵の正本を書写したものを、応永二八年(一四二一)に光瑄が書写し、それをまた永正一一年(一五一四)に宣誉が書写したものが存する。道光は、『拾遺和語灯録』の跋文に、本書は、法然の他の和語の書と「文章も似ず義勢もたがえり」(浄全九・六五六上)で、多くの疑問点がある上に、古人も偽書と言い伝えているので、同書に収録しないと記している。


【所収】昭法全八九五


【執筆者:曽田俊弘】