鎮守法楽
提供: 新纂浄土宗大辞典
ちんじゅほうらく/鎮守法楽
寺院を守護する神に仏法を味わう喜びを捧げる法会。修正会・晋山式などで鎮守の神前にて勤める。「奉請・開経偈・誦経・回向文(法楽偈)・宝号三唱」と次第する。『浄土苾蒭宝庫』(下・七九ウ)には、「鎮守祭礼」とし回向の文を載せる。『法要集』(大正一三年版)では鎮守法楽に「世尊我一心の文・普済偈・十念」、『浄土宗法要儀式大観』(一九二三)の修正会では「般若心経・念仏一会」、日常勤行式の中では「無言三拝・誦経・普済偈・念仏一会・回向・無言三拝」、『法要集』(昭和一四年版)では「般若心経・神祇法楽偈・十念」となっていた。回向文の法楽偈(神祇)は平成二年版の『法要集』で神祇法楽偈から改称された。
【参照項目】➡法楽偈
【執筆者:巖谷勝正】