衆僧が順次に役をつとめること。浄土宗では、特に布教担当の役をいう。総本山知恩院では、毎朝大殿において本山布教師による輪番布教（説教）を行っている。また大本山増上寺では、本山布教師による輪番布教を隔週（金曜日～月曜日）ごとに年二二回実施している。大本山善導寺では、一時期を除く、毎月一四日と二九日の晨朝法要に合わせ輪番で約一時間の法話を行っている。真宗の別院（御坊）では住職である門主もんしゅの代わりに実務を行う役職を輪番という。
【執筆者：正村瑛明】
