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徳翁

提供: 新纂浄土宗大辞典

とくおう/徳翁

—天保一二年(一八四一)五月二三日。光蓮社明誉摂阿普照。増上寺六二世。生年・生国・氏姓不明。増上寺神明谷止観室で修学し、学頭となる。文化一三年(一八一六)に生実おゆみ大巌寺、文政一〇年(一八二七)に飯沼弘経寺、天保二年(一八三一)小石川伝通院住持を歴任。同七年台命により増上寺六二世に任ぜられる。同年七月には三祖五五〇回遠忌を勤めている。同九年九月、台徳院の御霊屋おたまや遷座供養導師を勤め、将軍徳川家慶より布施を賜る。有障院殿、惇信院殿等の修理も完成を見、同一〇年再度の隠退願いを許されて隠居。同一二年五月二三日に往生を遂げる。


【資料】『大本山増上寺史』(増上寺史料編纂所、一九九九)


【執筆者:渋谷康悦】