檀林に入って修学するものの学籍原簿。修行僧として檀林に入るときは、あらかじめ他門他流に移らない旨の誓書を出して檀林からの入寺証の交付をうけ、名前を一山の原簿に記入する。これが大衆帳で、寮舎での席次、法問講席の席次、また部転・転席などの昇進、あるいは五重・両脈・璽書の相承許可、香衣綸旨りんじの申請などの基準となる大切なものである。増上寺は総録所であったため、他檀林のものも保管した。
【参考】大島泰信『浄土宗史』(浄全二〇)
【参照項目】➡檀林
【執筆者:𠮷水成正】