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六時和讃

提供: 新纂浄土宗大辞典

ろくじわさん/六時和讃

六時讃』『極楽六時讃』『極楽六時和讃』ともいう。伝源信撰。平安中期以前に成立したものと推定される。七五調・八七八句より成る極楽浄土依正二報荘厳を詠んだ長編作品。晨朝(一九〇句)・日中(一九八句)・日没(二〇二句)・初夜(四六句)・中夜(二〇四句)・後夜(三八句)の昼夜六時からなる。『栄花物語』音楽巻・玉の台巻、『梁塵秘抄』二、『長秋詠藻』下、『新古今和歌集』などにも引用され、本書が与えた影響を垣間見ることができる。


【所収】『恵心僧都全集』一


【参考】多屋頼俊『和讃史概説』(同『多屋頼俊著作集』一、法蔵館、一九九二)


【執筆者:神宮良弘】