信者
提供: 新纂浄土宗大辞典
しんじゃ/信者
特定宗教の信奉者をいう。J・ワッハの分類に従うと、宗教集団は合致的宗教集団と特殊的宗教集団とに分けられるが、後者の宗教集団についていわれることが多い。特殊的宗教集団とは、特定の宗教思想や宗教儀礼を人々に伝えることを主要な使命とする宗教集団をいう。仏教はいうまでもなく、キリスト教やイスラム教といった三大宗教集団や新宗教教団はその例である。仏教教団の信者は、広義には修行僧を含めて次の七衆に分類される。比丘(出家して具足戒を受けた僧)、比丘尼(出家して具足戒を受けた尼僧)、沙弥(具足戒を受けていない僧、別名は見習い僧または小僧)、沙弥尼(具足戒を受けていない尼僧)、式叉摩那(六法戒を受けた特に一八~二〇歳までの尼僧)、優婆塞(在家の男性信者)、優婆夷(在家の女性信者)。狭義には優婆塞・優婆夷の二種をいう。
【参照項目】➡檀信徒
【執筆者:藤井正雄】