三宅性随
提供: 新纂浄土宗大辞典
みやけせいずい/三宅性随
明治一九年(一八八六)—昭和五四年(一九七九)二月二二日。良蓮社俊誉法阿、字は真月。布教家。宗門功労者。滋賀県に生まれ、和泉上善寺で得度し、宗教大学を経て、伝道講習院で布教伝道を学び、大正三年(一九一四)朝鮮開教使として渡鮮した。帰国後、上善寺に晋山し、同八年知恩院布教師に任ぜられ、昭和四年(一九二九)浄土宗特別常任布教師を拝命し、五重勧誡師、授戒師として活躍した。その後、知恩院執事、法務部長、顧問を歴任し、同四三年一一月保護司などの福祉活動における活躍により勲五等瑞宝章を受章し、同四八年四月宗門功労者として表彰を受けた。また雑誌『通俗講話』を出版して文書伝道にも従事した。
【参考】大橋俊雄『浄土宗人名事典』(斎々坊、二〇〇一)
【執筆者:北條竜士】