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色身

提供: 新纂浄土宗大辞典

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しきしん/色身

物質的存在(色)としての仏。Ⓢrūpa-kāya。種々の身体的特徴(三十二相八十種好など)を具えて現れる仏の肉身。仏身論、特に二身論の展開の中で見た場合、真理そのものとしての法身に比して生身とも表記され(『涅槃経』)、真身に比して化身とも表記される(『大智度論』)。「如来の妙色身は、世間ともに等しきものはなく、無比不思議なり。是の故に今敬礼したてまつる。如来の色は無尽なり、智慧も亦復然なり。一切の法は常住なり。是の故に我帰依したてまつる」(『勝鬘経』[1]とあるように、その身は、礼拝帰依の対象となり、また、観想対象として、例えば、無量寿仏を観想することの結果として「あまねく一切の色身を観ずる想」(『観経』聖典一・三〇一/浄全一・四四)などが説かれる。


【参照項目】➡三身


【執筆者:西本明央】