一巻。了吟撰。知恩院了風の義勢を受け継いだ了吟が、布薩戒について本伝異伝を校訂したものの一つで、安永六年(一七七七)に智通が了吟より稟承ほんじょうしたものが、大正大学図書館に所蔵され、『続浄』の底本となっている。本書は内題に「浄土宗頓教一乗円実大戒布薩法式」とあり、法式一六段に分けて作法を示しているが、その内容は『浄土布薩式』に相似している。
【所収】続浄一三
【参考】続浄一三「解説」、「宗書保存会会報」一五
【参照項目】➡浄土布薩式
【執筆者:石川達也】