享保一三年(一七二八)—享和二年(一八〇二)三月二八日。転蓮社漸誉、字あざなは風航。大坂上本町大福寺一〇世。知恩院五二世団誉了風のもとで修学した。経歴・恢麟・音澂・立道らと同様江戸後期に京阪地方で活躍した学僧で、伝記・国学・詩文に通じ、とくに宗史を専門とした。著書に『鎮西上人絵詞伝』一八巻、『新撰往生伝』八巻、『浄土布薩戒授法目録考』一巻、『風航記事』五〇巻などがある。
【資料】『三縁山志』八(浄全一九)
【執筆者:笠島崇信】