清浄な行いで仏果を得る直接の原因。浄土教では、往生浄土の業因のこと。『観経』では、世・戒・行の三福を浄土へ往生するための浄業とし正因と説く(聖典一・二九一/浄全一・三九)。また、道綽・善導の流れをくむ宗派では称名念仏を浄業正因とする。浄土宗では五種正行のうち、第四の称名正行を正定業とし、本願に誓われた称名念仏行を往生の正因とする。
【参照項目】➡浄業、往生正因、称名正因
【執筆者:横田善教】