一巻。懐誉霊山撰。寛保三年(一七四三)成立。本書は開祖総系、四箇本山、十八檀林の三門に分け、浄土宗鎮西白旗派の簡単な系図をのせ、四箇本山および十八檀林の歴代を記してあるので、本山や檀林の歴代を一覧するには簡便である。また檀林から転住する賜紫寺(大樹寺、宝台院、天徳寺、誓願寺)をあげている。序文によれば、寛保三年八月に霊山が京都帰命院において著したものである。その後門人の霊忠によって伝えられ、明和五年(一七六八)に書写されたものを増上寺月行事が保管し書き継がれた。浄全本では大正年間まで付加されている。
【所収】浄全一九
【執筆者:石川達也】