操作

明るく・正しく・仲よく

提供: 新纂浄土宗大辞典

2018年3月30日 (金) 06:17時点におけるSeishimaru (トーク | 投稿記録)による版 (1版 をインポートしました)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)

あかるく・ただしく・なかよく/明るく・正しく・仲よく

三宝帰依の精神・生き方をわかりやすく表現した言葉。「明るく・正しく・なかよく」とも書く。また「なごやかに」とする場合もある。「和語仏教」を提唱した椎尾弁匡がしばしば用いたことで広く知られている。椎尾は『授戒講話』で「明るく正しく和よくゆくことが仏法僧三宝を念ずること」(『椎尾弁匡選集』六・一六五頁)と説き、また『大授戒講説』では「仏とは一番明るく心の覚めた人であり、法とは正しく生きることであり、僧とは互いに仲よく和合すること」(共生会刊、三三頁)と説いている。浄土宗はじめ他宗でも、三帰戒の説明にはこの成句を用いるなど、仏教語を現代語訳した好例。子供信行道場帰敬式結婚式などの帰依三宝では、この語を用いて作法を行うこともある。


【参考】藤井実応『椎尾弁匡先生の片影』(私家版、一九九〇)、共生会編『共生法句集』(共生会出版部、一九七六)、恵谷隆戒『結縁授戒講話』(浄土宗、一九八一)


【参照項目】➡椎尾弁匡


【執筆者:西城宗隆】