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慶恩寺

提供: 新纂浄土宗大辞典

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けいおんじ/慶恩寺

奈良県宇陀市大宇陀春日。松谷山菩提院。奈良教区№九四。持統天皇九年(六九五)に天武天皇行宮を法山が賜り堂舎としたとも、俊乗坊重源が、東大寺再興のために文治二年(一一八六)に大仏殿の試作として建てた堂に始まるともいう。『蓮門精舎旧詞』八によると文禄三年(一五九四)崇蓮社昶誉存道綸旨りんじを勅される。慶応年間(一八六五—一八六八)には有栖川宮より御祈願所を仰せ付けられ、末寺一三箇寺を有していた。安政年間(一八五四—一八六〇)の火災で多くの寺宝を焼失するが、鎌倉期の陳和卿作梵鐘は残った。本尊快慶作の阿弥陀如来


【執筆者:川中光教】