特定の場所に生まれたいと願うこと。浄土教の場合は願往生のことであり、阿弥陀仏の浄土である西方極楽世界に往生したいと願うこと。極楽以外の場所を願生するものとしては、弥勒菩薩が居る兜率天に生まれたいと願うことや、十方にある浄土に往生したいと願うことがある。道綽『安楽集』上、迦才『浄土論』下、懐感『群疑論』四等では、それらの優劣が論じられている。
【執筆者:曽和義宏】