明治二三年(一八九〇)七月九日—昭和四三年(一九六八)五月二九日。清浄光院定蓮社良孝義誉道阿。定義じょうぎ如来西方寺一九世中興。宗門功労者。現在の仙台市青葉区大倉に西方寺一七世大江田祐道の長男として生まれる。幼名は博。明治三五年(一九〇二)に得度、大正元年(一九一二)に伝宗伝戒、同一五年に西方寺一九世となる。昭和二〇年代には東北連合会の会長等を歴任し、当時、東西に分裂していた浄土宗の統一に尽力した。また西方寺の住職としては、山門、鐘楼堂の建立や本堂の拡張など境内整備を推進し、定義如来信仰の興隆に努めた。
【執筆者:大江田紘義】