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良忠寺

提供: 新纂浄土宗大辞典

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りょうちゅうじ/良忠寺

横浜市鶴見区矢向。記主然阿院。神奈川教区№五。仁治元年(一二四〇)、一説には文永一〇年(一二七三)、または弘安元年(一二七八)、良忠が霊夢により鶴見川岸において薬師尊像を得て、安置するために一宇を建立したことに由来する。一時衰微したが、慶雲寺(同市神奈川区)の僧が入り中興し、同寺の末寺となったが、四一世讃誉徹玄の代である正徳二年(一七一二)に祐天の助縁によって知恩院末となり、本堂の改築・諸荘厳を完備して寺門の興隆をみた。本尊阿弥陀如来座像は源信の作と伝えられる。


【資料】『鎌倉光明寺志』(浄全一九)


【参考】『平成版浄土宗神奈川教区寺院誌』(神奈川教区教務所、二〇〇九)


【執筆者:沼倉雄人】