礼拝した後に唱える文。仏名会などで礼懺儀を唱え、礼拝(称名上礼)をしたとき、礼拝後に節付で唱える。礼竟回向文ともいう。「唱礼弥陀宝号しょうらいみだほうごう 第だい○〇礼竟至心懺悔一切罪障らいきょうししんさんげいっさいざいしょう(阿弥陀如来の名号を唱え礼拝すること第○〇礼を終えました。心を至して、一切の罪障を懺悔します)」。○〇には礼拝数を入れて唱える。また、伝宗伝戒道場や教師養成道場等で長期間にわたり多く礼拝を行う場合は、期間中の礼拝総数を唱えることもある。句頭が「唱礼」より「礼竟」まで唱え「至心」より同音長跪し、「障」で中礼する。
【執筆者:中野晃了】