永禄一一年(一五六八)—慶安三年(一六五〇)一一月一七日。大蓮社円誉。百万遍知恩寺三七世。生実おゆみ大巌寺安誉虎角について教えを受け諸国を遊行した。駿河国西福寺にいたとき、徳川家康に認められて厚く待遇され、家康の真影を絵図して天海に賛辞を書かしめた。のち浅草龍宝寺に住持したが、寛永一〇年(一六三三)、台命により百万遍知恩寺に晋山し、門末の興隆につとめた。
【資料】『百万遍知恩寺誌要』『生実大巌寺志』(共に浄全二〇)
【執筆者:今井英之】