むらかみとくずい/村上徳随
明治八年(一八七五)三月八日—昭和四年(一九二九)一月二三日。証蓮社明誉功阿。字は円通。福井県大野郡(現・大野市)に村上長兵衛の次男として出生し、同郡善導寺幽誉玄随について得度。第五教校に学び、明治三〇年(一八九七)京都府久世郡迎接寺に晋董した。大正一〇年(一九二一)宇治平等院大門了康の付弟となり同府東山小松谷正林寺に転住し、諸堂宇の再建を果たした。布教、伝道に挺身し、総本山常任布教師、特命巡教師、管長代理布教師等を歴任し、大正期関西布教界の重鎮として活躍。
【参考】大橋俊雄『浄土宗人名事典』(斎々坊、二〇〇一)
【執筆者:曽田俊弘】