別願が達成して成就せられた仏身・仏土などをいう。行観や顕意けんにが用いた語。阿弥陀仏の浄土は、法蔵菩薩が因位いんににおいて発おこした別願が兆載永劫ちょうさいようごうの修行の酬いとして成就せられた身土である。別願である四十八願酬因の仏身・仏土であって、特に第十八願の願旨によって、至心に信楽し十称の念仏を称した者が悉く往生し、利益を享受すると説かれる。
【参照項目】➡総願・別願
【執筆者:粂原恒久】