仏に供える食物(米飯)。仏供ぶっくとも仏餉ぶっしょうともいう。仏前には香・花・灯明・仏飯・茶湯を供え、仏飯は日常お初(炊き立て)のものをこんもりと形よく仏器に盛り供える。盛り方は真宗などには特殊な盛り方があるが、浄土宗には決まりはない。律制によって、正午以降には食をしてはならぬという非時食戒に従い、朝に供え午後には下げることが多い。特別な法要や日中法要には霊膳を供える。「仏飯を食はむ」とは、仏のお蔭で、食事・生活ができることを感謝する言葉である。
【参照項目】➡霊膳
【執筆者:八橋俊洋】