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仏印

提供: 新纂浄土宗大辞典

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ぶついん/仏印

印契いんげいのうち仏についてのもの。「ぶっちん」とも言う。薬師瑠璃光仏印阿弥陀仏印、宝生仏印阿閦あしゅく仏印などのように仏名とともに見られるほか、四仏印、五仏印のように複数の仏の印契を総括する場合もある。また仏印を結ぶ功徳として『一切如来真実摂大乗現証三昧大教王経』二二に「仏印を結ぶが故に成仏を得」(正蔵一八・四一五上)などと説かれている。


【資料】『陀羅尼集経』、『金剛頂蓮華部心念誦儀軌』


【参照項目】➡印契


【執筆者:袖山榮輝】


仏心印の略語。心印ともいわれる。言葉によって表されることがない仏のさとりそのもののこと。特に禅宗において用いられる語で、師から弟子へ伝えられるものとされる。この伝え方については不立文字・以心伝心であるといわれ、師の心から弟子の心へと直ちに伝わるものとされる。


【参照項目】➡不立文字


【執筆者:石田一裕】