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如法経

提供: 新纂浄土宗大辞典

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にょほうきょう/如法経

法式に従って清浄に書写された経典や、それを安置し埋納する供養をさす。経典は主として『法華経』であるが、「浄土三部経」も多い。経典書写による功徳を願ったり、末法による法滅を恐れて、弥勒菩薩下生まで経典を伝えるために行われた。天長年間(八二四─八三四)に天台宗円仁が、比叡山に『法華経』を安置したのが起源とされる。平安時代から江戸時代まで、山岳信仰とも結びついて全国的に行われ、近畿地方に多く見られる。


【執筆者:西村玲】