定期法要
提供: 新纂浄土宗大辞典
ていきほうよう/定期法要
年中行事として、定められた期日に勤める法要。修正会(一月一日)、御忌会(一月二五日)、涅槃会(二月一五日)などがある。「法式に関する規程」(宗規第二九号)に、「本宗の法要は、日常勤行、定期法要、臨時法要及び特殊法要の四種に区分する」とある。『法要集』に、日常勤行式は晨朝・日中・日没の三時勤行を規定している。定期法要は、事情によって「その期日又は期間を変更することができる」としている。臨時法要は、檀信徒の要請などその時その時の必要に応じて勤める法要で、別時念仏会、結婚式、葬儀式、晋山式、五重相伝、授戒会などである。定期法要・臨時法要は、その法要儀礼の趣旨ではなく、定期か不定期かの点によって区分している。特殊法要には、放生会、六道講式、法事讃、弥陀懺法などがある。仏教儀礼としては、修道儀礼・報恩儀礼・特殊儀礼・祈願儀礼・回向儀礼に分類することがある。
【参考】藤井正雄『祖先祭祀の儀礼構造と民俗』(弘文堂、一九九三)
【執筆者:西城宗隆】