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有相念仏

提供: 新纂浄土宗大辞典

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うそうねんぶつ/有相念仏

仏の相好を観じ、あるいは名号を念じて、仏の姿形を対象とする念仏のこと。懐感の『群疑論』七には「先ず色身の観を作し、後に法身の観を作すべし」(浄全六・一〇〇下正蔵四七・七四上)とあり、前者は有相念仏三昧、後者は無相念仏三昧を指し、有相(事観)から無相(理観)へと展開するのが修行次第であると述べられている。また、『往生要集』下には「或は相好を観じ、或は名号を念じて、偏に穢土を厭い、専ら浄土を求むるなり」(浄全一五・一四〇上正蔵八四・八二上)とあり「尋常の念相」の一つとして「有相業」が説き示されている。


【参照項目】➡有相・無相理観念仏観想念仏観念の念仏事理


【執筆者:三輪隆就】