敬意を示すために用いられる座法。ⓈdakṣiṇaṁⓈjānumaṇḍalaṁⓈpṛthivyāṁⓈpratiṣṭhāpyaなどの訳。原語は「右膝を地につけて」の意。また、右膝ではなく「両膝を地につけて」とされることもある。浄土宗では中品礼に用いられ、合掌のまま腰をあげ、両足のつま先を立て、上体を少し前方に傾けて尊容を仰ぐ姿勢をいう。中品礼は、長跪後に、いったん腰をおろし、両肘と額が地につかない程度に深く低頭し、両掌を仰向けて接足作礼の意おもいをする。香偈、奉請、歎仏偈、総願偈、送仏偈、礼讃の後偈等はこの礼を用いる。
【参照項目】➡胡跪、礼拝
【執筆者:坂上典翁】