心を端ただし、正しい心を持つこと。生死流転の世界を離れることを願い、悪業をせず正しい心を堅持すること。『無量寿経』下の五悪段に「汝等能くこの世において、端心正意にして、衆悪を作なさざるを、甚だ至徳とす」(聖典一・二六七/浄全一・二七)として五悪段を拝受する心構えが示され、『無量寿経随聞講録』には「三有さんぬ流転の事を懼おそれて専正に出離を願ずる心を端心といい、三業の悲悪を作さざらんと欲する意を正意という」(浄全一四・四六四下)とある。
【執筆者:粂原恒久】