青森県南津軽郡藤崎町大字藤崎。金光山源空寺。青森教区№一九。伝法然作金光こんこう持参の阿弥陀仏を本尊とした念仏堂が起源。金光を開山とする寺伝より、津軽の『浄土宗諸寺院縁起』の寛文年間(一六六一—一六七三)宗頓開山説が妥当である。環境や寺歴を整備した心誉蓮池が元禄九年(一六九六)に像の由来を増上寺了也に上申して山号を受けたが、蓮池が道心者どうしんじゃと目されたため、その在世中から明治まで無寺格の末庵として遇された。
【資料】『浄土宗諸寺院縁起』
【執筆者:遠藤聡明】